拡大する写真・図版アメリカのアポロ計画で使われた月着陸船をイメージした、しょさんべつ天文台=2020年4月19日午後9時6分、北海道初山別村

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 夜空に輝く星に、自分だけの名前をつけよう――。こんな取り組みを25年前に始めた天文台がある。北海道初山別村のしょさんべつ天文台だ。名付けて「マイスターズ(自分の星)システム」。名前は村内でしか「公認」されないが、登録された星の数が、まもなく1万個に達する。満天の星に、1万もの物語がちりばめられている。

人口1千人ほどの村の天文台

 北海道北部の日本海に突き出た小さな岬の先端に、しょさんべつ天文台はある。人口約1100人の小さな村。街あかりに邪魔されず、水平線まで広がる星空を観測できることが自慢だ。望遠鏡のレンズは65センチ。道内で3番目の大きさを誇る。

拡大する写真・図版アメリカのアポロ計画で使われた月着陸船をイメージした、しょさんべつ天文台=北海道初山別村

 開設は1989年。しかし、来館者は伸び悩んだ。そこで、1995年7月7日に始まったのが、マイスターズシステム。「星に名前を付けることができたら面白いよね。名前を付けた人にとっては、この村が第2のふるさとになる」。村職員のアイデアが動き出した。

 しょさんべつ天文台の望遠鏡で見ることができる星の数は、約1億個。そのうち正式な名前がついているのは5等級以上の数千個という。残りは認識番号が付いているだけ。希望者が星につけたい名前と好きな星座を天文台に伝えると、天文台が星座表にある星の中から選び、命名する。星の名前は学術的に認められるわけでないが、村内ではその星の輝きの所有が認められ、名前が登録される。

■満点の星に1万の物語…

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