タイ政府は28日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、4月末までの予定で出していた非常事態宣言を5月末まで延長すると発表した。1日あたりの感染者は1桁台に減っているが、規制を一気に解くことは避け、感染の第2波が起きないよう警戒を続ける。
非常事態宣言の延長に伴い、午後10時から午前4時までの夜間外出禁止や集会の禁止、県境をまたぐ移動の規制、外国人の原則入国禁止などが維持される。これに先立ち、27日には国際線旅客機の乗り入れ禁止も5月末まで延長した。
タイでは感染者数が累計100人を超えた3月中旬以降、バンコク首都圏を中心に娯楽施設や持ち帰りを除く飲食店の営業などを禁止し、26日には全土に非常事態を宣言した。1日あたりの新規感染者は4月初旬まで100人を超えていたものの、28日は7人に。これまでに感染が確認された2938人のうち54人が死亡したが、感染者の9割はすでに回復したという。
国民の不満が高まる可能性
それでも、プラユット首相は会見で「状況を後戻りさせたくない」と宣言延長への理解を求めた。一方で「動向を見ながら段階的に(経済活動などの)規制を緩和したい」とも述べ、具体的な検討に入ったことを明らかにした。
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