拡大する写真・図版かつて多くの自治体などが、「嫁」として長年義父母を介護した女性を表彰する制度を設けていた。高知県では、有志の女性たちが、表彰された女性たちへの聞き取り調査を冊子にまとめた

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 「模範嫁表彰」「老人介護賞」など様々な名称で、かつて自治体など公的な機関が表彰制度を設けていた。献身的な在宅介護をたたえるもので、なかには対象を夫の両親や祖父母を介護する「嫁」に限定した表彰もあった。

資格は「30歳以上なら、5年以上介護」

 「高齢社会をよくする女性の会」の調査によると、1996年度の時点で、全国の市区町村の少なくとも約3割に「家族介護者表彰制度」があったという。

 高知県で01年、かつての表彰制度について、県内の女性有志が調べた「模範嫁を訪ねて」という冊子が発行された。表彰者12人から聞いた内容や分析を紹介し、「嫁」が家庭内で置かれていた状況を浮き彫りにしている。

 冊子によると、表彰は70年にスタート。資格は、30歳以上なら5年以上、30歳未満なら1年以上、「寝たきり老人」の介護をしている嫁と孫嫁で、「常に強固な意志と信念を持って明るく誠実な生活を営み、人格円満で寝たきり老人の介護に心身共につくしている模範的な嫁」とされた。86年から対象を「模範嫁」から「優良介護家族」に変え、93年まで続いたという。

 聞き取り調査によると、介護期間は最短が7年で最長が41年。半数が、2人以上を同時に介護する時期があった。

拡大する写真・図版かつて多くの自治体が、長年義父母を介護した女性を表彰する制度を設けていた。高知県では、表彰された女性たちを有志の女性たちで聞き取り調査。2001年に発行された冊子「模範嫁を訪ねて」には、「嫁」たちの言葉が記録されている

 41年間介護した女性は、24歳で農家の長男と結婚した時、義母はリウマチですでに介助が必要だった。

 トイレなどで義母に呼ばれた時…

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