作家の中村正軌(なかむら・まさのり)さんが3月1日、死去した。92歳だった。葬儀は近親者で営んだ。

 日本航空で調達部長などの仕事をしながら執筆した「元首の謀叛」で80年にデビュー。冷戦下の東西ドイツが舞台で、直木賞を受賞後にはドイツ語にも翻訳された。「貧者の核爆弾」「アリスの消えた日」などの国際小説で人気を集めた。