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 新型コロナウイルスは感染の有無にかかわらず万人の人生を翻弄(ほんろう)している。行動制限が課された英国のカップルは、つきあい始めで即同居か規制が終わるまで会わないかの選択を迫られた。役所の閉鎖で結婚できずに国外退去の危機に直面する人もおり、それぞれが試練にさらされている。

 「2人の絆の強さを試すべきです。今後かなりの間、一緒に住むか、離ればなれでいるか、どちらかを選び、その状態を続けてください」

 3月24日、英国政府の記者会見で、ジェニー・ハリス副主任医務官は国内のカップルに向けてこう呼びかけた。

 英国では前日から、生活必需品の買い物や1日1回の運動などを除いて自宅待機となった。スーパーや薬局などを除くほとんどの商店を閉鎖する「ロックダウン」に入っていた。ジョンソン首相はビデオ演説で「一緒に住んでいない家族にも会ってはいけない。友人に会いたいと言われたらノーと言うべきだ」と語っていた。

 それでは、同居していないカップルは? 記者会見でこう問われたハリス氏の答えが「絆の強さを試すべきだ」というものだった。

 政府の措置の目的は、世帯間で感染を広げないようにすることにある。同居していないカップルが会ってウイルスを持ち帰り、互いの家族に感染を広げる事態は避けねばならない、というのが政府のメッセージだ。「同居か別居か 英カップル、選択迫られる」。英紙ガーディアンはこんな見出しで報じた。

 「ロックダウンがこんなに長くなるとは思わず、同居は気軽に決めた」

 ベルリンの恋人宅で3月半ばから同居するグラフィック・デザイナーのローラ・オルソンさん(25)は苦笑いする。

 コピーライターの彼(28)と…

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