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 経済産業省が30日に発表した3月の鉱工業生産指数(2015年=100、季節調整済み)の速報値は95・8で、前月を3・7%下回った。比較可能な13年1月以降で2番目の低水準だ。低下は2カ月連続。新型コロナウイルス感染拡大を受けた工場停止などの影響が出た。

 2月の指数は速報値では0・4%の上昇だったが、今月17日発表の確報で0・1%の低下に修正されていた。基調判断は、「生産は一進一退ながら弱含み」から「生産は低下している」に下方修正した。「低下」の文言が新たに加わるのは12年9月以来だという。

 全15業種中、13業種で低下した。「自動車工業」は外出自粛などを受けた生産調整の影響が出たほか、海外向けの部品も不振だった。「生産用機械工業」でも海外向けの半導体製造装置がふるわないなど、感染拡大による「世界的な影響が表れている」と経産省の担当者は話す。

 主要企業に聞いた先行き予測では、4月の指数は上昇、5月は低下を見込む。ただ、政府の緊急事態宣言の対象が16日に全国に拡大された影響などは織り込まれていない。経産省の担当者は「4月も低下する可能性は高い」と見る。