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 30日の東京株式市場は、日経平均株価が28日終値より334円49銭高い2万105円68銭で取引が始まった。上げ幅は一時500円を超えた。取引時間中の2万円台は3月9日以来。新型コロナウイルスの治療薬開発の進展と、経済活動再開への期待感から急進した米国株価の流れを受けた。

 東京市場に先立つ29日の米ニューヨーク株式市場は、ダウ工業株平均が前日比532・31ドル高い2万4633・86ドルで終えた。新型コロナの治療薬候補「レムデシビル」について、開発元が臨床試験で有効性を示したことを発表。感染収束につながるとの見方から投資家心理が上向いた。歴史的な安値となっていた米国の原油先物相場も、市場予想ほど原油在庫が増えず、持ち直し始めたことも好感された。

 こうした流れを受けた東京市場では取引開始直後から、鉄鋼や鉱業、石油石炭製品などを中心に幅広い銘柄が買われた。日経平均の午前の終値は、510円38銭高い2万281円57銭。

 東京外国為替市場では円高ドル安が進み、午前11時の円相場は、28日午後5時時点より37銭円高ドル安の1ドル=106円70~71銭。通常なら輸出企業株などが売られる状況だが、大和証券の壁谷洋和氏は「新型コロナの治療薬開発など、それ以上にプラス要素が大きい」とみている。