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 新型コロナウイルスによって世界が変わり、自分の日常も変わり、同じマンガもついひと月前とは全く違って見えてきます。今回は、第24回手塚治虫文化賞(朝日新聞社主催)マンガ大賞に選ばれた「ニュクスの角灯(ランタン)」(リイド社)と、作者・高浜寛さんへのインタビューのお話です。

 過去に「SAD GiRL」「蝶(ちょう)のみちゆき」でも同賞候補となった高浜さんにとって「ニュクス」は初の長編。昨年8月発売の6巻で完結しましたが、衝撃のラストが賛否両論を巻き起こしました。1944年、空襲を受ける熊本の防空壕(ごう)の中で美世が孫娘の幸世に10代の思い出を語り出すのが第1巻の導入部。明治11(1878)年に長崎の道具屋で売り子として働き始める物語が始まります。

 舶来品であふれた「不思議の国」のような店で恋を知り、ベル・エポックのパリで成長する美世。穏やかな筆運びで展開する「アンティーク浪漫」は、さあ美世がニューヨークにわたって本格修業だ――というところで1945年の防空壕に飛びます。これが6巻最後のエピソード。この「飛躍」に重ねて、老いた美世の身に更に「マンガ的」な飛躍が怒濤(どとう)のごとく押し寄せるのですが(4ページだけですけど)それはさておき。長編を締めくくるラストのコマは、壕を出た幸世が目撃する長崎の衝撃的光景。そこに、美世が幸世に残した言葉が重ねられます。

 「大丈夫。悪い時代の後には、…

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