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 新型コロナウイルスの感染拡大による劇場閉鎖が長期化し、演劇をはじめとする舞台芸術の世界は大きなダメージを受けている。前例のない苦境にどう向き合い、未来への可能性をどこに見いだすのか。日ごろから盛んな活動を展開してきた二つの公共劇場の芸術監督に、オンラインで話を聞いた。

 静岡県舞台芸術センター(SPAC、静岡市)の宮城聰(さとし)芸術総監督は、毎年ゴールデンウィークに開いていた「ふじのくに⇄せかい演劇祭」を中止した。鈴木忠志前総監督が2000年に始めた「Shizuoka春の芸術祭」を前身に、11年から名称を変えて続いてきた一大文化イベントの中止は初めてだ。

 3月の時点で海外からの来日公演は困難になったが、宮城さんは自ら演出する「おちょこの傘持つメリー・ポピンズ」(唐十郎作)の稽古を重ねていた。「ひとりでも演劇を必要とする人(観客)がいる限り上演したい」と考え、俳優・スタッフは家族から自主隔離して過ごし、他の感染防止策も徹底した。

 だが、静岡でも次第に感染が広がる状況を受けて、「仮に稽古場や劇場で感染者が出てしまったら周囲に大きな迷惑が及ぶ。演劇界や、税金で運営される公共劇場への打撃も計り知れない」と上演を断念した。「世間では圧倒的多数の人が、演劇を『不要不急のもの』と見ていることも実感した」という。

 4月初めから稽古場は閉じられ…

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