ゲーム条例「議論必要ない」新県議長、検証委設置を否定

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大野正智
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 香川県議会の新議長に西川昭吾氏(61)が30日に就任し、記者会見を開いた。県ネット・ゲーム依存症対策条例について、県議会の3会派が制定過程の検証を前議長に申し入れていたことに関し、検証は必要ないとの考えを明らかにした。

 県議会は30日の臨時会で、いずれも最大会派の自民党県政会から新議長に西川氏を、副議長に十河直氏(78)を選んだ。2代続けて県政会が正副議長のポストを握った。

 条例をめぐっては、1~2月にあったパブリックコメント意見公募)で、2千件以上あった「賛成」に同じ文言や誤りが多くあったことが、朝日新聞の取材でわかっている。

 これらを踏まえ、条例案の採決時に反対・退席した自民党議員会、リベラル香川、共産党議員団の3会派は4月27日、「条例の制定過程に疑義がある」として、条例の検討委員長も務めた前議長の大山一郎氏に、検証委員会の設置を申し入れていた。

 検討委の副委員長だった西川氏は、検証委について「可決、成立した条例。臆測だけで結論の出ない議論は必要ない。(設置する)つもりはない」と述べた。

 パブコメの「賛成」に大量に同じ文言などが送られていたことは、「1人の方が大量に送ったとしても、その人の思いの問題だ」との見解を示した。その上で、「仕組み自体がそういうことができるから起きた。パブコメのあり方を考えてもいい」とも述べた。

 一方、十河副議長も検討委の…

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