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 東北電力は30日、女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)の再稼働に向けた安全対策工事について、今年度内としていた完了時期が2年遅れて22年度内になると発表した。工期の延期はこれで4回目。2月に終わった国の安全性審査で、変更や追加が必要になった工事があり、さらに時間を要することが判明した。3400億円程度とする工事費に変更はないという。

 樋口康二郎社長は同日の決算会見で、「2年延びても採算性がなくなるとは考えていない。地元の了解を得た上で、工事が完了次第、速やかに再稼働することに変わりはない」と強調したが、再稼働の時期は明言しなかった。

 東北電によると、2号機建屋の海側にある「海水ポンプエリア」で、地下水の水位を下げる設備▽竜巻防護ネット▽開口部から敷地に海水があふれ出るのを防ぐ防潮壁――の三つの工事が重なることが原因。敷地が狭い上に、重機の通行ルートや資機材の保管場所も重なり、当初予定した同時並行の工事が難しいことが明らかになったという。

 工期が延びることで工事費も膨らむことが懸念されるが、原子力担当の増子次郎副社長は「工事仕様の確定で増加しているものもあるが、効率化で低減するものもある」として、人件費や資材の変更などでやりくりできる見通しを示した。

 また、新型コロナウイルスの感染拡大で、各地の原発で工事の中断が相次ぐが、樋口社長は「現時点では(工期への)影響があるとは考えていない」と述べた。

 21年度内の工事完了を目指す東通原発(青森県)は、断層の審査に時間がかかっている。樋口社長は「工事完了が難しくなっていると認識している」としながらも、現時点で完了時期を見直す考えはないと説明した。

 一方、東北電力の20年3月期…

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