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 中国の自然資源省は4月30日、世界最高峰のエベレスト(中国名・チョモランマ)の高さを5月中に再測定すると発表した。エベレストの高さは中国の1975年の測量結果などの8848メートルが世界で広く認知されたが、その後、米国の地理学会や中国政府の新たな測定で別の数字が出て、議論を呼んできた経緯がある。

 エベレストの高さをめぐっては、米国の全米地理学協会が99年、全地球測位システム(GPS)で測定した結果、8850メートルだったと発表。ただ、中国はこれを認めず、05年に専門家を派遣した再測定で得た、8844メートルが公式との立場をとってきた。75年の測定より4メートルほど低くなっており、山頂の氷雪の厚さをレーダーで測り、その分を引いたためだという。

 同省によると、今回の再測定はエベレストを挟んだ隣国ネパールとの国交65周年を記念するものだという。3月から測量や登山の専門家ら50人以上が山腹などで必要なデータを収集したり、ルート上に酸素ボンベを配置したりして準備しているという。一方、ネパール政府は朝日新聞の取材に「中国側の発表に驚いている」と答え、事前に知らされていなかったとした。(平井良和=北京、奈良部健)