「コロナ、避けるの無理なのに」 元患者が憤る中傷
川野由起
仙台市内のパブを訪れた後、新型コロナウイルス感染が確認され、4月下旬に退院した元患者が、朝日新聞の取材に答えた。感染者を中傷する風潮に憤りを感じてきた。「絶対に避けられる病気ではない。差別ではなく思いやりを持つことが大切だ」と訴える。
3月20日の夜、友人ら8人ほどでパブ「HUB仙台一番町四丁目店」(同市青葉区)を訪れた。店内はにぎわっており、店員も含めてマスクをする人は見当たらなかった。そこで秋田からのグループと知り合い、一緒に数時間、飲食や話をした。ハイタッチ程度で身体的な接触はなかった、と記憶している。
「まだ五輪延期も決まっていない。政府の注意喚起も十分じゃなかった」
2、3日後に微熱と体の痛み…

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