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 山梨県南アルプス市は、北岳山荘など南アルプスの市営の山小屋5施設について、今年度の営業を休止することを決めた。新型コロナウイルス感染症の防止対策が難しく、管理運営スタッフや利用者の安全を確保するために判断した。

 北岳山荘、白根御池小屋、広河原山荘、長衛小屋、両俣小屋の5施設。

 市によると、山小屋は密閉・密集・密接の「3密」対策に限界があり、バスやタクシーなど山に来るまでの移動の際も「3密」の恐れがある。クラスター(感染者集団)が発生する可能性があるため決断した。

 市観光施設課の石川浩課長は「山で感染者が出た場合のヘリコプターでの搬送方法なども確立されていない。感染症が終息しないと営業は難しく、苦渋の選択です」と話す。

 北岳山荘の宿泊者は昨年度、テント泊と山小屋を合わせて約9千人。5施設の合計は約3万人にのぼる。山小屋は今年、6月26日のオープンを予定していたが、新型コロナの影響で7月23日に延期していた。(三ツ木勝巳)