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 米国の情報機関を統括する国家情報長官室は4月30日、新型コロナウイルスについて「中国が起源」とした上で「人工的なものでも、遺伝子組み換えでもないという科学的な総意に同意する」とする声明を出した。具体的な発生源については調査を続けるとした。

 新型ウイルスをめぐっては、中国・武漢の政府系研究所「中国科学院武漢ウイルス研究所」から流出して広まったとの見方が米政権内で出ており、トランプ大統領は調査の実施を表明していた。

 国家情報長官室はウイルスの発生源について「感染した動物との接触か、武漢の研究所での事故の結果かを判断するため、情報を引き続き精査する」との見解を示し、特定には至っていないことを明らかにした。

トランプ大統領「証拠見た」 内容は答えず

 一方、トランプ氏は30日、記者団から、武漢の研究所がウイルスの発生源であることを示すものを見たかを問われ、「見た」と強調した。しかし、具体的な内容は「答えられない」として明らかにしなかった。

 新型ウイルスが武漢の研究所から広まったという見方について、中国外務省の趙立堅副報道局長は4月16日の定例会見で「世界の医学専門家は科学的根拠がないと認めている」と反論している。中国国営メディアは、武漢の研究所が発生源である可能性は「絶対にない」とする同研究所職員の反論インタビューも伝えた。中国政府の意向を反映したものとみられている。(ワシントン=渡辺丘)