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 ロシアのミシュスチン首相は4月30日、新型コロナウイルスに自身が感染したことを明らかにした。当面、病院で自主隔離態勢に入り、電話やビデオ会合などを通じ業務を続けるとしている。ベロウソフ第1副首相が首相代行を務める。

 同日、テレビで放送されたプーチン大統領とのビデオ会合で、自身の検査結果が陽性だったと明かした。ロシアで閣僚級の要人の感染が明らかになるのは初めて。ミシュスチン氏は、主要な課題について閣僚やプーチン氏と連絡を取り合うとした。国民に「コロナウイルスに真剣に向き合って欲しい」と呼び掛け、5月1日から11日までの連休も自宅にとどまるよう求めた。

 ロシアの感染者は4月30日に10万人を超え、前日からの増加数は過去最大の約7千人に上った。後手に回った感のある政府の対応に国民は不満を募らせ始めており、連日のように閣僚らと会合し、医療体制や経済対策の強化を主導しているミシュスチン氏の感染は、政府への不信を一層高める可能性がある。

 主要国の首脳では、英国のジョンソン首相が3月に感染し一時集中治療室にも入ったが、4月27日に公務に復帰している。(モスクワ=石橋亮介)