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 1987年5月3日、兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局に押し入った男が散弾銃を発砲し、小尻知博記者(当時29)が死亡、犬飼兵衛記者(当時42)が指を2本失った。「反日分子には極刑あるのみ」などと書かれた犯行声明が「赤報隊」の名で届き、事件は言論に対するテロとみられている。朝日新聞は事件を機に「『みる・きく・はなす』はいま」という企画を始め、言論をめぐる状況を毎年報告してきた。今回のシリーズではコロナ禍やヘイトスピーチなどを通じて、社会で増幅する不寛容を考える。

 「お店の名前、載ってるけど大丈夫?」

 長野県飯田市の居酒屋「つぼ八」を経営する谷口亜貴子さん(33)のスマートフォンに、SNSで友人からメッセージと画像が届いたのは3月28日夜。画像は、誰かが手書きのメモを撮影した写真のようだ。

 「飯田でコロナ発見 感染者は入院中 立ち寄った店は以下の通り」

 カラオケ、焼き肉、ボウリング……八つ並んだ店名の中に、つぼ八もあった。

 慌ててネット掲示板「爆サイ」を開いた。「飯田市雑談」というページに地元の情報が集まっている。

 新型コロナウイルスに感染した…

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