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私の一本「42~世界を変えた男~」(ブライアン・ヘルゲランド監督)

 黒人で初めて大リーガーになったジャッキー・ロビンソン選手を描いた実話です。ロビンソン選手のつけていた背番号「42」は唯一、全球団で永久欠番になっています。

 彼が初めて公式戦に出た4月15日は毎年、敬意を表して大リーグの選手が背番号「42」をつける。そうした事実や人種差別を受けながらも決して屈しなかったことなどは知っていましたが、この映画を見たことで野球人として学ぶ面が多かった。

 初めはチームメートからも「黒人とは一緒に野球はしたくない」と言われてしまう。客席からはヤジ。故意の頭部への危険球。相手監督からも心ない発言をされる。それでもゼネラルマネジャー(GM)や家族に支えられながら、我慢して、真摯(しんし)に野球に向き合ってプレーした。めざしていきたい選手像です。

 何かで「初」になるにはよっぽどの闘志がないとできない。3年ぐらい前、遠征先で何かいつもと違うことをやってみようと思ってこの映画を見てから、毎年1回は見ています。今年も春季キャンプ中に見ました。気持ちを高ぶらせるのにはもってこいの一本。野球の歴史を学び直すのにもいい作品だなと思います。

     ◇(聞き手・藤田絢子)

 おおせら・だいち 1991年、長崎県出身。2013年秋のドラフト1位で広島入団。18年に最多勝、最高勝率を獲得したエース。