キヤノン御手洗会長が再び社長を兼務 3度目の就任
高橋諒子
キヤノンは1日、真栄田雅也社長兼COO(最高執行責任者、67)が健康上の理由で退き、御手洗冨士夫会長兼CEO(最高経営責任者、84)が社長も務めると発表した。人事は同日付。真栄田氏は技術最高顧問に就く。御手洗氏は過去に2度、計15年近く社長を務め(会長兼務を含む)、今回で3度目の社長就任となる。
キヤノンによると、1日に真栄田氏から退任の申し出があったという。
新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済の先行きが不透明ななか、「後任選びに十分な時間がとれず、足元の経済状況への対応に注力するため」(広報)として、会長の御手洗氏が急きょ社長を兼務することになったという。
御手洗氏は1995年に社長に就任。経団連会長に就いた2006年に会長となり、12年から再び社長を兼務した。16年に真栄田氏が社長に就任した後は会長に専念していた。(高橋諒子)
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