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 新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)によって休校になったイタリア・ミラノの校長が生徒に向けてつづり、外国人や感染者の排斥、デマの拡散などを強く戒め話題になったメッセージを、日本の出版社が本にした。新たに日本の子どもたちにあてた文章も収められ、「この痛みはいつか、皆さんの財産になる」と呼びかける。

拡大する写真・図版ドメニコ・スキラーチェ校長=世界文化社提供

 5月1日に緊急出版されたのは「『これから』の時代(とき)を生きる君たちへ イタリア・ミラノの校長先生からのメッセージ」(世界文化社、税別千円)。

 元になった文章は、2月25日、アレッサンドロ・ボルタ高校のドメニコ・スキラーチェ校長が「生徒たちへの手紙」と題して同校のホームページに載せた。「混乱のさなかにあるいまこそ、この本をじっくりと読むことをおすすめします」と書き始め、イタリアの中学教科書にも載る文豪マンゾーニの小説「いいなづけ」を挙げる。小説には、17世紀にミラノで流行したペストにより街が打撃を受けた様子が描かれている。

拡大する写真・図版ドメニコ・スキラーチェ校長が生徒に向けて書いたメッセージ=アレッサンドロ・ボルタ高校のホームページから

外国人迫害やデマ、「今朝の新聞のよう」

 外国人やよそ者を危険だと思い込んだり、最初の感染者を突きとめようと躍起になったり。ウイルスを広めた人たちの追跡や制御のきかないうわさ話やデマ、生活必需品の奪い合いなどが「今朝の新聞から飛び出した言葉を読んでいるように思えてくる」として、次のように文章を結ぶ。

 「“見えない敵”がいたるとこ…

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