【動画】つけ爪のように着せ替えできる装飾チップ「アート補聴器」 。難聴者の女性と専門家が開発=柳谷政人撮影
[PR]

 難聴者の女性が補聴器の専門家とタッグを組み、つけ爪のように補聴器を「着せ替え」できる装飾チップを開発した。視線を気にして補聴器を隠しがちな難聴者と、その存在に気づきにくい健聴者。おしゃれにデコる(飾る)ことで、垣根を取り払おうと考えた。

拡大する写真・図版補聴器用の装飾チップ。シリコーンで型を取って本体に合ったチップを作るので、どんな形の補聴器にも対応できる=2020年5月1日、大阪府池田市、柳谷政人撮影

 装飾チップを発案したのは「アート補聴器『十彩(といろ)』」代表の松島亜希さん(35)=大阪府池田市。自宅の作業場にはネイルで使うカラフルなジェルの小瓶が並ぶ。小筆やスポンジを巧みに使い、補聴器に付けるチップをデザインする。

 感音性難聴で1歳半から補聴器を使う。周囲には難聴者とどう接したらいいのか戸惑う人も少なくない。

拡大する写真・図版補聴器用の装飾チップを作る松島亜希さん=2020年2月19日、大阪府池田市、柳谷政人撮影

 「子どもの頃から経験していれば、いい影響を与えられるかも」と考え、学生時代にNPOが運営する野外キャンプのスタッフになった。だが、子どもたちは補聴器を「見てはいけないもの」と認識しているようで、視線に気づいて振り向くと目をそらした。「ジロジロ見ちゃだめ」と親にたしなめられる子もいた。

 壁を乗り越えるにはどうすればいいか。子どもの好きなものを検索すると「キラキラしたもの」とあり、4年ほど前、自分の補聴器にラインストーンを貼った。「触っていい?」「僕も付けたい」と興味を持ってくれた。一方で、通夜に参列した時は装飾をはがした。「スマホカバーのように付け替えられたら」。装飾チップの制作を始めた。

拡大する写真・図版松島亜希さんが初めて自作した装飾チップを付けた右耳の補聴器=2020年5月1日、大阪府池田市、柳谷政人撮影

 試しにマニキュア液を補聴器の…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。

2種類有料会員記事会員記事の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら