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 新型コロナウイルスの影響でバイトなどができずに生活に困窮する学生を支援しようと、島根大学の教職員有志が1日、学生に米を配る取り組みを行った。呼びかけに応じて、松江キャンパス(松江市西川津町)に集まった米は600キロ以上。予想を上回る善意に発案者は「心の温かさがうれしい」と喜んだ。

 米は、学生が遠慮せず受け取れるよう学内施設の入り口に小分けにした袋を置き、必要な分だけ持ち帰れるようにした。この日は午後1時に配布を始めると、学生100人以上が訪れ、わずか30分で米がなくなった。留学生の姿も多く見られたという。

 企画したのは、島根大人間科学部の西崎緑教授(社会福祉学)と事務職員ら計4人。アルバイト先の休業や親の収入減少を受け、家賃や生活費の負担に苦しむ学生がいると聞き、大学が閉まる連休前に支援に動いた。「食費が浮けば、生活が楽になる」と米を集めて配ることを決めた。

 4月27日に学内の一斉メールで寄付を募ると、教職員はもちろん、実家が米農家を営む学生など100人以上から米が集まった。大学院生の三浦伊織さん(22)は「困っている学生の役に立てたら」と、実家の福岡から送られてきた米15キロとカレールーを持ち寄った。西崎教授は「食べるのに困っていても、SOSを出せない学生もいる。多くの人から『助かります』と言ってもらえた。大学の一時金制度などと合わせて支援の形を考えていきたい」と話した。(清水優志)

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