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 累計発行部数1200万部超。「国民的辞書」と呼ばれる広辞苑は、膨大な熱量の編集作業を経て生み出されてきた。校了直前まで語釈を磨き上げるという編集者たち。彼らには、言葉に対するある共通した「姿勢」があった。日本語に真摯に向き合い続ける「達人」たちの哲学を紹介する。

拡大する写真・図版岩波書店の書庫には歴代の広辞苑のゲラが保管されている。「多い時は7~8回校正する」と平木さん=東京都千代田区

 東京都千代田区の岩波書店地下の書庫。歴代広辞苑の校正刷りが積まれた棚が並ぶ。辞典編集部の平木靖成副部長(51)が2018年刊行の第7版のゲラを取り出した。

 元首相の「羽田孜」の項目が赤字で追加され、別の項目で一部の字が削られている。17年夏の校了間際に亡くなり、急きょ追加が決まった。「1文字でも削れないか。直前まで語釈を磨き上げていく」。広辞苑は1955年の誕生から累計発行部数1200万部を超え「国民的辞書」といわれる。

 「『広辞苑』は終生私の机上師友となるだろう」。初版のパンフレットに紹介された川端康成の言葉だ。

 広辞苑は編者で言語学・日本語…

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