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 米アマゾン・ドット・コムと米アップルが30日発表した2020年1~3月期決算は、いずれも増収減益となった。世界的な「巣ごもり」で、アマゾンは売上高を前年同期より3割近く伸ばしたが、コストも大きくかさんだ。アップルはiPhoneの販売が7%減ったが、サービス部門は過去最高の売り上げを記録。米巨大ITの底堅さが目立つ内容だった。

 アマゾンの1~3月期の決算は、売上高が前年同期比26%増の754億5200万ドル(約8兆900億円)、純利益が29%減の25億3500万ドル(約2700億円)。ネット小売りの売り上げが大幅に増えたにもかかわらず減益だったのは、需要の急増に対応して従業員を増やしたり、賃金を引き上げたりして、費用も増加したからだ。

 それでも同社は4~6月期、新型コロナウイルス対策費に前期の6倍以上の40億ドル(約4300億円)を投じる。拡大する顧客層をつなぎとめ、従業員の安全対策を拡充するためだ。

 一方、米アップルの1~3月期決算は、売上高が前年同期比1%増の583億1300万ドル(約6兆2500億円)、純利益は3%減の112億4900万ドル(約1兆2千億円)だった。新型コロナの影響で、世界各地でアップルストアを一時閉鎖しており、iPhoneの売り上げが同7%減の289億6200万ドルとなったことが大きく響いた。

 ただ、アプリや音楽配信、動画配信など同社が力を入れる「サービス部門」は17%増の133億4800万ドルと過去最高を記録。機器の売り上げは減る一方で、「巣ごもり」中の人々による同社の有料サービスの利用が増えた形だ。アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は「これまでで最も困難な環境下でもアップルが成長できたことを、誇りに思う」と語った。(サンフランシスコ=尾形聡彦)