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 カナダのトルドー首相は1日、殺傷能力の高いアサルトウェポン(突撃銃)について、同日から使用や売買、輸入を禁止すると発表した。東部ノバスコシア州で先月、22人が殺害されたカナダ史上最悪の銃撃事件を受け、銃規制の議論が加速していた。

 この日政令で禁止されたのは、軍が使うものを民間向けにした半自動小銃「AR15」など約1500種。ただ、2022年4月末までは猶予期間として、所有と輸出は認められる。禁止対象の銃の所有者には、何らかの補償をする方針という。

 スイスの調査機関「スモール・アームズ・サーベイ」によると、カナダ市民は100人当たり34・7丁の銃を所持し、先進国では米国の次に多い。国土面積が世界で2番目に広く、狩猟が盛んな上、護身用に持つ市民もいる。

 トルドー氏は今回規制対象とした銃について、「短い時間で大量の人間を殺害することだけを目的としたものだ」と批判。「鹿を仕留めるのにAR15は必要ない」と述べた。

 トルドー氏はかねて銃規制強化の必要性を訴え、昨年の選挙時にも公約としていた。先月のノバスコシア州の事件で容疑者は、半自動の小銃2丁や複数の拳銃を違法所持しており、全国的に規制の機運が高まっていた。(ニューヨーク=藤原学思)