拡大する写真・図版マスクの仕入れ状況について語る薬局チェーンの運営会社役員=2020年4月20日

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 マスクの品薄が続いている。メーカーが増産に乗り出し、輸入も少しずつ回復してきているが、まだ値段も高く、店頭で簡単に買えるようになるには時間がかかりそうだ。マスクを仕入れる店側も、激しく変わる値動きに翻弄(ほんろう)されてきた。ある薬局チェーンの役員がこの間の苦悩を語った。

 「最低70万枚?」

 東京五輪・パラリンピックの延期検討が報じられた3月23日。物品購入の担当者から役員に、マスクの仕入れ情報についての報告が入った。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、すでにマスクは店頭から消えて久しかった。役員はまず「マスクが買えるのか」と驚き、次いで業者が提示してきた仕入れ条件を聞いて、耳を疑った。最少の仕入れ単位(1ロット)は70万枚。中国製で、納期は約2週間後。代金の約2700万円は先払いだった。

 首都圏を中心に数十店舗を展開するこの薬局チェーンは、薬剤師が処方箋(せん)をもとに薬を調剤するのがメインの業務で、マスクなどの日用雑貨の販売は一部にとどまる。「数十万枚のマスクを売り切れるのか」。役員は宙をにらんだ。

「入金されたらすぐ送る」と言われても…

 現場からマスクの品不足が伝わってきたのは、1カ月あまり前のことだった。薬剤師が訪問診療で訪れる高齢者施設から「近所のドラッグストアに行っても全然、買えない」などの声が少しずつ増え始めた。

 それまで同社では、チェーンの…

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