[PR]

 大型連休後半の5連休が始まった2日、長野県内の主要な駅や観光地は新型コロナウイルス感染拡大の外出自粛で静まり返り、異様な光景が広がった。

 帰省客や観光客が消えたJR長野駅。北陸新幹線は空席が目立ち、利用客も数える程度だ。JR東日本によると、下りの自由席乗車率は東京駅出発時で1~2%だったという。

 駅構内で目立つのは清掃スタッフばかり。男性スタッフは「例年の大型連休とは比べようもないほど人が少ない。外出の自粛が浸透しているのでしょう」。

 例年、県外からの観光客でごった返す善光寺もひっそりしていた。6日まで一部の参拝を停止し、国宝の本堂の参拝は靴のまま入れる外陣までだ。御朱印やお守りを授与する窓口も閉められていた。

 参道の土産物店やそば店の多くもシャッターを閉めたまま。店を開けていた土産物店の男性店主(76)は「50年近く店を続けているが、こんなに静かな大型連休は初めて。ほとんどお客は来ないが、自宅で休んでいても仕方ないので連休中もずっと開けている」と話した。(滝沢隆史)

     ◇

 長野県が携帯電話の位置情報などから人の動きを分析し、新型コロナウイルス感染拡大前の1~2月と4月の人出を比べたところ、県全体で約3割の減少にとどまったことがわかった。

 ヤフーとKDDIが保有する位置情報などのビッグデータを分析。1月18日~2月14日の1週間平均と、4月20日~26日の1週間を推計値で比較した。

 ヤフーのデータをもとに県外からの来県者数を分析すると、全体で33・6%減少。日ごとにみると、平日23・9%減、休日49・9%減だった。例年では休日に来県者数が増加するが、緊急事態宣言が出された4月7日以降は、反対に休日のほうが少なかった。

 KDDIのデータを使い、主要駅やインターチェンジ(IC)といった地域別にも分析した。

 駅ごとに見ると、軽井沢駅が71・6%減と最も高く、次いで木曽福島駅69・8%減、飯山駅68・7%減。長野駅は58・7%減、松本駅は62・1%減だった。最も低かったのは信濃大町駅で36・3%減。

 ICごとでは、東部湯の丸IC58・9%減、信州中野IC57・1%減、佐久IC52・2%減と続いた。長野、松本ICはともに約半減。最も低かったのは諏訪ICで34・9%減だった。(田中奏子)

関連ニュース