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 お笑いコンビ・ナインティナインの岡村隆史さんがラジオ番組で「コロナが明けたら可愛い人が風俗嬢やります」などと発言したことが、「人の不幸を喜ぶのか」などと批判を浴びて炎上した。一方で当事者のセックスワーカーの間には、こうした反響が二重の差別を生むとの懸念もある。

 「多くの人が不自由な生活、苦しい状況にある中で、大変失礼な発言をしてしまいました。今、コロナをはじめ、経済的な問題で生活が苦しくて、やむをえず風俗業に就く方がいらっしゃることへの理解や想像力を欠いた発言をしてしまいました」

 4月30日深夜に生放送された「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)で岡村さんはこう謝罪した。

 問題となった発言はその前週の同番組。「WET(ウェット) STREAM(ストリーム)」という「最近あった性にまつわる嫌な出来事」を募るコーナーで、リスナーから寄せられた、新型コロナウイルスの影響で性風俗店に行けないという投稿に対する、こんな回答だった。「コロナが収束したら絶対面白いことあるんですよ。コロナが明けたらなかなかの可愛い人が、短期間ですけれども美人さんがお嬢(風俗嬢)やります。これ何でかって言うたら、短時間でお金を稼がないと苦しいですから。苦しいの3カ月やと思います。3カ月の間、集中的に可愛い子がそういうとこでぱっと働きます。で、ぱっと辞めます。だから今、我慢しましょう」

 この発言を取り上げたネットニュースの記事がSNSなどで拡散されると、インターネット上で批判が噴出。「風俗産業が女性の貧困のもとに成り立っていることを肯定する発言だ」「人の不幸を喜ぶのか」といった声が相次いだ。ニッポン放送には27日までに約120件の意見が寄せられた。一部擁護するものもあったが多くは批判的な内容だったという。

 岡村さんが謝罪した30日深夜の放送終了後には、約300件のメールが寄せられ、多くは放送内容に理解を示し、再起を期待するものだったという。ニッポン放送は「リスナーの方々のご意見を真摯(しんし)に受け止め、今後の編成制作に活(い)かして参ります」としている。

反響が起きたこと自体の弊害も

 一般社団法人「Voice Up Japan」は29日、岡村さんが所属する吉本興業に徹底した対策などを求める署名活動をインターネット上で始めた。岡村さんについても、NHK番組「チコちゃんに叱られる!」の降板を求める内容で、1日現在で1万筆以上が集まっている。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、退学に追い込まれかねない学生が各地にいる中、大学生のメンバーらから「おかしい」との声が上がり、署名活動をすることになったという。

 同団体の代表理事・山本和奈(かずな)さん(22)は、男性誌「週刊SPA!」(扶桑社)の「ヤレる女子大学生ランキング」と題した記事をめぐり、ネット署名を集め、編集部に取り下げなどを求めたことがある。芸人やメディアの女性蔑視が事あるごとに「炎上」し、謝罪するプロセスが繰り返されていると指摘。「使い回された謝罪だけでは弱い立場の人が搾取をされる状況は変わらない」と話す。

 ただ、こうした反響が起きたこ…

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