新型コロナウイルスの影響で、3人の子どもを抱えながら、ともに解雇を言い渡された夫婦がいます。フードバンクなど支援の現場では、こうした生活苦の人々が増えている一方、リーマン・ショックの時よりも「SOSをキャッチしづらくなっている」との指摘も。その理由とは――。
4月25日の昼下がり。津市の倉庫で、生活に困っている人のための食料品の無料配布(フードバンク多文化みえ主催)が行われていた。受け取りに来た一人が、フィリピン人のハイミーさん(54)。日本に暮らして22年になる。日本人の妻と結婚し、3人の子どもを育てている。
この4月、夫婦ともに、コロナによる影響で解雇を言い渡された。
ハイミーさんは数年前から…