武漢でコロナを飲もう! 店主の賭け、大阪人の反応は?

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松田史朗
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 中国湖北省の武漢市が新型コロナウイルスの集団感染で封鎖されたとのニュースが流れた1月下旬、大阪・なんばで中華系居酒屋を経営する金子誠さん(38)は嫌な予感に襲われていた。

 JR難波駅から徒歩数分の距離にある店の名前は「武漢熱干面(ぶかんねつかんめん)Juan」。昨年3月、国内では珍しい武漢料理を売りに、現地出身の女性を店長に据えてオープンした店だ。看板はゴマソースをあえた汁なし麺の郷土料理「熱干面」。武漢市民は毎朝屋台で食べるといっても過言ではない市民のソウルフードだ。

 金子さんは大阪市立大学を卒業して証券会社にいったん勤めた後、以前からやりたかった飲食業に転じた。2012年から18年まで大阪府内で数十店舗の飲食店を経営するグループの中国現地法人社長を務め、帰国して数店舗の飲食店を経営している。

 ただ、新型コロナはあっという間に世界に拡散。震源地となった「武漢」は世界中の人々の知るところとなり、金子さんの店も様々な逆風に見舞われた。

ピンチをチャンスに変える起死回生の一手。シャレがききすぎた賭けの行方は、記事の後半で。

 女性店長が2月、日本国内で…

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