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 全国に緊急事態宣言が出される中で迎えた3日の憲法記念日。県内では改憲派、護憲派ともに活動を縮小したため、例年より静かな1日となった。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、集会のあり方も変更を余儀なくされている。

 「こういう状況だから、しょうがない」

 改憲派の「美しい日本の憲法をつくる県民の会」はこの日予定していた集会を延期し、声明文の発表にとどめた。強制力を伴う感染防止対策ができるように、緊急事態条項を加える憲法改正などを求める内容だ。同会の内藤隆事務総長(65)は「感染が収まった時期に、改めてしっかり主張したい」と話す。

 一方、盛岡市の大通り商店街では、護憲派の街頭宣伝が行われた。憲法記念日には集会を開き、デモ行進するのが慣例で、昨年は約400人が集まった。今年は街宣に切り替え、参加者も20人ほど。横断幕はできるだけ離れて持ち、その場での署名活動は自粛した。

 街宣の内容も、中小事業者や医療従事者の窮状を訴えるなど、新型コロナ対応が中心。いわて労連の金野耕治議長(59)はマイクを握り、「憲法に緊急事態条項が必要だとは思わない。国民を信頼し、自粛には補償で応えることが政治の責任ではないか」と主張した。(藤谷和広)