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 スーパーの陳列棚からパン作りに欠かせないドライイーストが消えている。新型コロナウイルス感染防止の外出自粛もあって、自宅のパン焼き器を引っ張り出し、パン作りをする人が増えているようだ。

 静岡県富士市中心部のスーパー・ユーコープ富士中央店。製パン材料のコーナーでは、通常は数種類が並んでいるドライイーストがすべて品切れになっていた。店では「お客さんから在庫を聞かれることも多いがしばらく入荷がない。強力粉やバターなど他のパン材料も品薄」という。

 神奈川・静岡・山梨の3県で店舗を展開するユーコープ本部(横浜市)によると、4月下旬から品不足になり、今はどの店舗にもない状態。発注しても問屋からの入荷がないという。

 小学4年生と2年生の子を持つ同市内の主婦(38)はSNSで友人たちの『パンを作った』とのやりとりを見て、物入れの奥にしまっていたパン焼き器を3年ぶりに出した。「子どもも喜ぶし、買い物に出る回数も減らせると思って」。しかし、イーストが入手できず、今はあきらめているという。

 国内メーカーの日清フーズ(東京)では「できる限りの生産に努めている。急に需要が増え、物流の関係で一時的に滞っている面もあるかもしれない」としている。(六分一真史)