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 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、3月中旬から商業施設などが相次いで閉鎖されたタイで、5月3日から一部の規制が緩和され、飲食店の店内営業などが再開された。ただ、政府は厳しい感染防止対策を求めており、店側も知恵を絞っている。

 「この1カ月間、にぎわっていた店ががらんとしていて、気分が落ち込んでしまった」。プルエット・タームパイシットさん(30)が2年前からバンコクで営むタイ料理店「ヒア・ハイ」は、「ミシュランガイド バンコク2020」で、1千バーツ(約3300円)以下で質の高い料理を出す「ビブグルマン」にも選ばれた人気店だ。

 バンコク首都圏では3月18日からパブやマッサージ店の営業が禁止され、22日からはショッピングモールの閉鎖や、持ち帰り以外の飲食店の営業禁止などが続いた。プルエットさんの店もデリバリーを中心にするしかなく、4月の売り上げは例年より3割ほど落ち込んだ。

 タイ政府は4月28日、同月末までとしていた非常事態宣言を、5月末まで延長すると発表した。新規の感染者数は大幅に減り、4月27日以降は1桁が続いているものの、感染拡大の第2波を警戒した。一方で規制による経済への打撃は大きく、国民の不満は日増しに高まっている。

 このため、政府は5月3日から一部の規制を緩和することを決定。感染防止策を取ることを条件に、飲食店の店内営業や市場、美容室、スポーツ施設などの再開を認めた。飲食店については、客同士が1~1・5メートルの距離を取ることなどを求めている。

 プルエットさんの店ではテーブルの数を減らし、客が互いに近くに座らないようにした。この日はランチタイムもちらほらと席が埋まる程度で、「期待したほどではなかった」とプルエットさん。客として訪れたナッタポン・タンウィタヤブンさん(40)は「感染は怖いけれど、ずっと家にいると落ち込んでしまう。外でおいしい料理を食べたかった」と話した。

 「安全」をうたい、客を呼び戻そうという飲食店もある。バンコクで食べ放題のしゃぶしゃぶ店を8店舗経営するタナパン・ボンチンスリさん(36)は、感染防止のため、テーブルにプラスチックの板で仕切りをつくることにした。準備に時間がかかり、3日には営業開始が間に合わなかったが、5日ごろから2~3店舗ずつ再開する予定だという。

 タナパンさんは「今回のコロナ…

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