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 チェブラコワ・イリーナさん(48)は、ベラルーシ出身。旧ソ連で軍の技師だった父の転勤で東ドイツ、ハバロフスクに移り住んだ。極東のハバロフスクは日本に近い。だが、当時は英国のチャーチルが、ソ連など東欧の社会主義諸国の閉鎖的態度について風刺した「鉄のカーテン」が日本とソ連の間にあった。「日本は宇宙のような存在だった」とイリーナさんは振り返る。

 社会主義で経済が行き詰まるソ連において、鉄のカーテンが開き始める時期。装飾のある筆箱やチューインガムなどごくまれに目にする日本製品に目を奪われた。日本人と交流する機会もあったが、学校の先生は「ガムの中には針金が入っている」「日本人はフィルムに細工をして写した人の裸を見る」と話し、イリーナさんはそれを信じた。

 大学ではリハビリを専攻したが、卒業する1992(平成4)年は、ソ連消滅直後。経済の行き詰まりは配給される食糧が不足するまで進み、政治・経済の混乱で就職先そのものが存在しない。たまたま友人から紹介された日本料理レストランのアルバイトでウェートレスの職を得て、日本とのつながりを持った。

 そこで食べたまかないのカレー…

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