拡大する写真・図版乳がんの経験を話す栗原友さん=2020年2月29日、北村玲奈撮影

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 おっぱいの予防切除は、私にとって最善の選択でした――。料理家の栗原友(とも)さん(44)は、昨夏、左胸に乳がんがみつかりました。それを契機に遺伝子検査を受け、乳がんや卵巣がんになるリスクが高いと分かり、右胸を予防のために切除する手術を受けました。その方法を選んだ理由、母で料理家の栗原はるみさん(73)ら家族や友人の支え、ひとり娘への思い、これから予定している卵巣と卵管の予防切除について語ってくれました。

ビーチで「ゴリッ」 淡々と受け止めた診断

 がんの受け止め方って、人それぞれです。私の場合、いつもどこか冷静に考えてきたように思います。

 栗原友さん(44)は、料理家の栗原はるみさん(73)と元キャスターの故栗原玲児さん(享年85)の長女として生まれた。弟は料理家の栗原心平さん(41)。魚をとことん知り尽くした料理家になりたいと、37歳で築地の水産会社に飛び込んだ。そこで夫晃輔さん(37)と知り合い結婚。長女朝さん(5)を授かり、水産会社経営、料理教室やメニュー開発などで活躍しています。

 昨年5月、ひとり娘(5)と海水浴に出かけたビーチで、ボディーオイルを塗っていると、左胸にゴリッとした塊を感じました。「がんなんだろうな」と直感が働き、帰国後に受診すると、案の定、がんだと告知されました。画像診断の範囲では、リンパ転移の確率は低い。ステージは他の臓器に転移のないⅡ。戸惑う気持ちもありましたが、「『私に限って』という感情とはこのことか」と、淡々と受け止めました。

 術前に患部の組織を取って調べる検査で、再発しやすく悪性度も高い「トリプルネガティブ」という種類だと分かりました。

拡大する写真・図版栗原友さんと長女の朝ちゃん=2020年2月29日、北村玲奈撮影

 偶然だったのですが、お世話になった病院では、2006年に遺伝子検査と専従の認定遺伝カウンセラーを置き、11年から国内で先駆けて予防切除を希望する人に手術ができる態勢が整っていました。

 検査を受けて、乳がんや卵巣がんを発症しやすい遺伝子変異の有無を知ることができる、将来発症するかもしれない乳がんや卵巣の予防に生かすことができる、そうしたことを初めて詳しく知りました。

 私は若年で、トリプルネガティブだったので、乳がんや卵巣がんを発症しやすい遺伝子変異のある「HBOC」の可能性がある。そう医師から説明を受けました。

 俳優のアンジェリーナ・ジョリーさんと似ていました。2013年に「将来の乳がん予防のための乳房切除」についてニューヨーク・タイムズに寄稿して公表しています。彼女の場合、遺伝子変異が見つかったものの、両胸は健康な状態でしたが。

 遺伝子検査は任意です。変異を…

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