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 新型コロナウイルス禍で大学の授業はオンラインになり、部活動などは禁止に。顔を合わせるのが難しいなか、新入生が同級生や先輩とつながれるよう、富山大学の学生有志が「オンライン新歓」を開いた。2日間で延べ200人余りが参加。新入生は先輩の話を聞き、キャンパス生活の魅力に触れた。

 企画したのは同大医学部4年の志村優至(ゆうし)さん。オンラインで部活動をできないか考えていたところ、福井県立大学の友人がテレビ会議システム「Zoom(ズーム)」を使って新歓を企画していることを知ったのがきっかけだ。「同級生や先輩と知り合うことができない」。新入生からそんな声を聞いていた志村さん。すぐに後輩を誘って準備を始めた。

 富山大杉谷キャンパスにある医学部と薬学部の新入生約300人にLINEで開催を告知。4月25日と26日の2日、新歓を開催した。

 全体オリエンテーションでは、しゃべるのが苦手な人も参加しやすいよう、Zoomのチャット機能を活用し、文章でやり取り。操作に慣れてもらった上で、在学生2人と新入生4人ほどのグループに分かれ、音声で自己紹介したりゲームをしたりした。その後は、部活ごとに学生生活や授業の話で盛り上がった。

 参加者は新入生が延べ120人、在学生が30の部から延べ100人。新入生からは「1年生同士も顔を合わせる機会がないのでうれしかった」「先輩が話しやすくて安心した」といった声が寄せられ、満足度は総じて高かったという。

 事前準備もオンラインで仕込んだ。部活の紹介文や動画は、当日すべてを見なくても済むよう、コミュニケーションアプリ「BAND」で情報共有しておいた。「いかに参加者にいい時間を過ごしてもらうか。オンラインでは、実際の場以上に大事だと思った」と志村さん。

 不用意な集まりを防ぐためにも、オンライン新歓のような試みは有用と感じたという。今回作ったグループは、県人会や、趣味・興味別の交流会などにも応用できる。志村さんは「色んな人が企画したら面白くなる。オンラインの授業だけでは授業前後のつながりがない。そこを埋めるものになれば」と話す。

 志村さんの取り組みを参考に、富山大五福キャンパスの学生らも3日にオンラインで合同新歓を催した。(竹田和博)