拡大する写真・図版エムズビーでは、縫い合わせと、ひもの取り付けに工程を分けている=2020年4月28日午後1時41分、せたな町瀬棚区本町、三木一哉撮影

[PR]

 新型コロナウイルスの感染拡大でどこも品薄のマスク。感染拡大の第2波に見舞われている北海道で、これまで培った技を生かしてマスクづくりに励む職人たちが誕生している。

ベテランたちの技 引きあい続々

 北海道南部、日本海に面したせたな町。縫製会社「エムズビー」の工場で、規則正しいミシンの音がしていた。マスクの材料は洋服の生地。5人の社員は業務用ミシンで丁寧に縫っていく。

 3月下旬、使い捨てマスクの不足で布マスクの需要が高まっていることを知った社長の川口美紀子さん(57)が手作りしてみたのがきっかけ。折しもデパートの営業自粛で初夏物の婦人服の受注が止まっていた。

 洋服の発注元から型紙を取り寄せ、装着感などを確かめながら、改良を重ねた。札幌の知人のカフェに置いてみると、1枚330円のマスクが飛ぶように売れた。

 昨年、20年以上操業してきた前身の縫製工場が廃業した。事務員だった川口さんが、「一緒に働いてきたベテラン職人たちのために」と、新会社を起こして受け継いだ。仕事が軌道に乗り始めた矢先の新型コロナの直撃。給料をどうしようかと頭を抱えていた。

 布マスクは会社を救った。せたな町からも、防災備蓄用として500枚の注文を受けた。そのマスクが小中学生に配られ、地元の美容室や商店からも「うちも売りたい」と続々と引きあいがきた。函館の食品工場などから千枚単位の注文も。工場も存続のめどが立ち、連休返上でマスクを作り続ける。

 川口さんは話す。「本業の洋服…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。

【10/13まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら