「レジェンド#9」が引退 次はバスケ界に恩返し
バスケットボールB1リーグの「レジェンド」が、そっと舞台から下りた。チームの運営会社の社長として夢の舞台を完成させるのはこれからだ。
最後のシーズン コロナで打ち切り
5月3日夕、北海道レバンガが開いた、ファンも見られるオンライン会見。背番号9を背負ってきた折茂武彦選手(49)はスーツ姿で現れた。
「やり残したことはたくさんあるが、良いバスケット人生だった」
ネット上には、ファンやB1リーグ現役選手から「お疲れさまでした」「レジェンド#9」と、感謝やねぎらいのメッセージが次々にアップされた。
現役最年長。昨年10月、今季限りの引退を表明していたが、新型コロナウイルスの感染拡大で3月27日にシーズンが打ち切られ、そのまま27年間の競技生活に幕を下ろした。
「27年間、多くの人に支えられてここまでやってこられたことは、幸せだと思っている」と感謝。「最後のシーズンは悔いが残るが、全力でやってきたし、最高のチームメートと戦えたことは誇りに思う」とつないだ。
1993年、企業チームのトヨタ自動車に入り、選手生活がスタート。スーパーリーグ優勝を経験した。
2007年にレバンガの前身、レラカムイ北海道に移籍したが、経営危機に見舞われた。11年、自らレバンガ北海道を立ち上げ、選手と運営会社代表を兼ねてきた。昨年には日本出身選手としては前人未到の「1万得点」を達成した。
最後の試合になった今年3月15日の川崎戦。バスケットボール人生初の「無観客試合」だった。「ファンの声援が、どれだけ選手の励みになっていたか、がわかった。ファンあってのチーム、選手というのを強く感じた」
■「北海道に来て 自分は変わ…
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