能田英二
拡大する勤務先そばの北海道庁赤れんが庁舎前でポーズを決める甲斐耕輔さん
来夏に延期された東京オリンピックを、競泳と観光マンを両立させながらめざす選手がいる。高校、大学では目立つ存在ではなかったが、社会人になってから五輪出場を狙えるまでに成長した。
新型コロナウイルス感染拡大の第2波が襲う札幌市。プールは閉鎖されている。
「こんな状況だからこそ、昨日の自分より、少しでも成長したい」
そう語るのは、北海道庁近くにある「加森観光」の甲斐耕輔さん(26)。競泳の国内上位選手のひとりだ。日中は営業本部観光運輸グループで働く営業マン。泳いでは、2018年の100メートル自由形のタイムで国内7位につけた。
今年4月の日本選手権は、五輪の選考レースになるはずだった。「泳ぎたかったけれど、コロナウイルスも怖くて、もやもやしていた」。その後、東京五輪の1年延期が決まった。「泳ぎを見直そう」と切り替えた。
泳げないなか、屋外でできる縄跳びで鍛えたり、スタートの技術に応用できないかと陸上競技の動画を分析したり。熱い視線を向けるのは短距離選手だ。「体形が似ているケンブリッジ飛鳥選手を参考にしている」
拡大する競泳のレースに出場した時の甲斐耕輔選手(中央)=本人提供
競泳は、10代で頭角を現す選手が多い。20代になってから記録を伸ばす甲斐さんは、異色の存在だ。
札幌市の東隣の江別市にある道…
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