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 政府の新型コロナウイルス感染症対応を担う西村康稔経済再生相は6日の記者会見で、大阪府の吉村洋文知事が緊急事態宣言の具体的な解除要件を政府が示さないことを理由に独自の「出口戦略」を打ち出した点を問われ、「何か勘違いをされているんじゃないかと思う。強い違和感を感じている」と不快感をあらわにした。

 吉村氏は5日、休業と外出自粛要請について府独自の解除基準を発表した際、「具体的な基準を示さず、単に(緊急事態宣言を)延長するのは無責任だ。(政府は)具体的な指標を全国に示してもらいたい」と指摘した。これに対して西村氏は、宣言後の休業要請は知事の権限で行い、解除するものだと強調。「(吉村氏が)自身で説明責任を果たすのは当然だ。知事の権限や裁量を増やしてほしいと要請・主張しながら、解除要件の基準を国が示してくれないというのは大きな矛盾だ」と反論した。

 その上で、2~3週間の新規感染者数や、感染経路不明の割合、医療提供体制などを考慮して緊急事態宣言の具体的な解除基準を近く示すとし、「国として宣言の対象区域をどうするのか、責任を持って示したい」と語った。

 会見に先立ち、西村氏は北里大学を訪れ、ノーベル医学生理学賞受賞者の大村智・特別栄誉教授と面会した。大村氏が発見した物質をもとに作られた抗寄生虫薬「イベルメクチン」は新型コロナの治療薬の候補の一つとして挙がっている。西村氏は面会後、記者団に「安倍(晋三)首相からもイベルメクチンに対して高い期待感を私に対して示された。ぜひ応援をしていきたい」と述べた。