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 欧州で、新型コロナウイルスへの対応にこれまでのところ「成功した」と言われているのがドイツだ。死亡率を周辺の国より低く抑え、大量の患者で医療機関がパンクすることも防いでいる。なぜ、可能だったのか。集中治療や救急医療に携わる医師ら専門家でつくる団体「集中・救急医療のためのドイツ学際協会」のトップ、ウーウェ・ヤンゼンスさんに聞いた。(ベルリン=野島淳)

医師のウーウェ・ヤンゼンスさん
 Uwe Janssens 1960年、ドイツ西部デュッセルドルフ生まれ。心臓病治療の専門家の内科医として各地で勤務し、集中治療の医師の育成にも携わる。2006~08年にドイツ集中治療・救急医療学会会長。現在は同会の書記長も務める。

 ドイツは感染者が約17万人だが、死者数の割合はイタリアやスペインの3分の1程度。すでに240万件以上、ウイルス感染を確認する検査を実施し、1日約14万件の検査能力がある。

 ――ドイツの「成功」は積極的な検査などの成果ですか。

 「大量の検査は、とても大きな要素です。新型コロナウイルスは、感染しても症状が現れない時期に他人にうつしてしまう。早い段階で多くの人を検査することに集中し、感染した人々を隔離できたため、感染の連鎖を防げています」

 「強力な医療態勢もあります。ドイツは、欧州の中でも開業医による医療供給システムが非常に充実していて、十分に訓練された看護職員も多いのです」

 ――集中治療病床は感染が広がる前で人口10万人当たり33・9。イタリアの約4倍、日本の約6倍もありました。

 「医療態勢に過剰な負荷がかからなかった理由の一つです。過去には多すぎるとして減らすよう求める意見もありましたが、今となっては、集中治療室にいる患者の世話をするのに十分で、大きな利点となりました」

 「回復した人、亡くなった人を…

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