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 1962年に誕生したスポーツ少年団は現在、3万1302団、64万9289人(2019年度)に広がる。そんな子どものスポーツ活動は、大人の関わり方が問われ、いろいろな種目に親しもうという創設時の理念が空回りする現実にある。

 名古屋市で剣道を中心に活動する東山スポーツ少年団は、大人たちの関わりが深い。

 子どもが小学校卒業などを機に団を離れても、試合会場の設営や団の運動会の企画など、運営に加わり続ける人が多いのだ。指導者資格をとって指導する「元保護者」も10人以上いる。

 「うちは親も楽しむ組織」と言うのは、心理カウンセラーの仕事をしながら指導する吉田繁敬(51)。末永く団を見守りたくなる雰囲気の醸成へ、きめ細かい仕掛けがなされる。「例えば運動会は大人も参加するが、団体競技で親子はあえて別のチームにする。すると保護者と子どもたち全体の関係が濃くなり、子どもたちを地域の大人たちが見ていくという認識が高まる」。大人たちは団員たちを自然と「うちの子」と呼ぶそうだ。

 自身は別のスポ少で剣道に親しみ、25歳の時から東山スポ少に指導者として入った。理念は、剣道を手段として健康と体力を育み、大人になってからもスポーツを続ける習慣につなげること。小学時から優劣をつける必要はないと考え、楽しさを優先する。大会ではさほど勝てないが、団員は60人。「入団時に理念を説明し、合わなければ、他のクラブを紹介している」

 ボランティアが中心のスポ少は…

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