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 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が延長されたことを受け、11日に開幕予定だった岐阜市の長良川鵜飼(うかい)が、当面延期されることが7日、わかった。鵜飼漁の開始時期は、国や岐阜県などの動向をみて判断するという。

 長良川鵜飼は1300年以上の歴史を持つとされ、アユ漁の解禁に合わせて毎年5月11日から10月15日まで実施される。鵜舟のかがり火が川面を照らし、鵜匠が巧みに鵜を操ってアユを捕まえる光景は、長良川の夏の風物詩になっている。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、例年10万人近い観光客が利用する観覧船の運航は、すでに今月29日までの中止が決まっていた。鵜匠(うしょう)代表の杉山雅彦さん(59)によると、川岸から見学する人も多くいることなどを考慮し、鵜飼漁自体の延期を判断したという。宮内庁へのアユの献上も取りやめることにした。

 鵜匠歴40年以上の杉山さんは、鵜飼漁が延期されたことは記憶にないという。「ジレンマもあるが、さまざまな制限が緩和されるまでは漁をするのは難しいのでは」と話す。(松永佳伸)