ブラジル人少年を変えた1時間半 少年院、対話の試み

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田中恭太
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 瀬戸少年院(愛知県瀬戸市)が外国にルーツを持つ少年を対象に独自のプログラムを導入し、少年らの心のよりどころになっている。外国人として感じてきた生きづらさを語り合い、ありのままの自分で生きる自信を持たせる。全国でも珍しい取り組みという。

 2月、少年院の一室。15~20歳の5人が、教官2人とテーブルを囲み、時折笑い声をあげて話していた。

 教官が単刀直入に聞いた。「外人だから遠慮していることって?」。少年らは「日本人らしく生きようと、マナーとかはより気をつけないといけないかなと」「母国の料理を食べたい気持ちもあるけど、隠れて食べてる」と口々に話した。

 5人はブラジルフィリピンなどにルーツを持つ。日本で生まれ育ったり、幼いころに来日したりした。日本語は母国語同然。窃盗や傷害などの事件などに関わって検挙された。

 全12回。1時間半、毎回のおおまかなテーマにそって考えや経験を話し合う。日本との違いや初めて日本に来たときのこと、外国籍で困ったこと、日本に来た理由……。母国や日本を案内する旅程をつくって発表し合う回もある。

「弁当が…」心の内をはき出す

 瀬戸少年院は、全在院者68人のうち、外国にルーツを持つ少年は10人いる(3月5日現在)。外国人が多い東海地方の事情を反映してか、全国の少年院に比べ割合は高いという。

 プログラムを企画・担当している法務教官の沼田好司さん(36)は、こうした少年の対応は「難しい」と明かす。

 指導に「日本人じゃないから…

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