拡大する未完のままのナチスの「議事堂」。この遺構に2001年、ナチス党大会記録センターができた=2月、ドイツ・ニュルンベルク。藤田直央撮影
ヒトラーが「巨像」と呼んだナチス最大の遺構を、ドイツのニュルンベルクに訪ねた。1930年代に政権を握り党大会を毎年開いたこの古都で造りかけた、円形闘技場を思わせる「議事堂」だ。
広さは東京ドームほどで、高さは39メートルと予定の半分まで築かれ、第2次大戦により未完。巨大な施設に人々を集め、神秘的な演出で一体感を与える。ナチスのプロパガンダへの執念が伝わってくる。
「議事堂」にナチス党大会記録センターがある。プロパガンダの危うさを伝える常設展「魅惑と恐怖」を生徒が見学する中、博士号を持ち展示に携わるマルチナ・クリストマイヤー(46)に聞いた。
拡大するナチズムを記録し伝える意義を語る博士のマルチナ・クリストマイヤー=2月、ドイツ・ニュルンベルクのナチス党大会記録センター
「ここは、加害者について語る場です。例えばなぜニュルンベルク法が機能したかについて」
ナチス独裁のもと35年の党大…
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朝日新聞国際報道部