町のお医者さん「来院我慢してない?」 感染対策に苦心

有料記事

木村俊介
[PR]

 患者が減り、感染防護具も不足――。新型コロナウイルスの感染拡大は、感染者が入院する大病院だけでなく、身近な医療機関にも深刻な影響を及ぼしている。

 「昨年3月の患者さんは952人だったのに、今年3月は610人。4割近く減りました」

 そう話すのは、ニコニコこどもクリニック(名古屋市中村区)の荻野高敏院長だ。「4月に入って、さらに減っているのではないかな。新型コロナウイルスは大変怖い病気だけれども、経営も大変。規模が大きい病院ほど大変だろう」

 開業30年で、2009年の新型インフルエンザも経験したが、「あの時は検査ができ、治療薬もあった。今ほど心配はしなかった」という。いま、1日に訪れる患者は5~15人。発熱がある患者は別の部屋で診察し、荻野さんはゴミ袋に穴を開けてガウン代わりにし、手作りのフェースシールドとマスク、手袋を着けて対応する。幸い、まだ新型コロナウイルスの感染を疑うケースはない。「子どもは急な発熱や下痢、嘔吐(おうと)といった急性疾患が多い。普段なら病院に行くケースでも、なるべく外出したくない、行きたくないということで、我慢してしまっているのではないか」と心配する。

休校中に間食…虫歯が

 歯科医院でも、患者の減少や…

この記事は有料記事です。残り914文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら

新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[もっと見る]