三菱重工業は7日、カナダ・ボンバルディア社の小型旅客機「CRJ」の事業買収をめぐり、最大で700億円程度の損失を計上する見込みだと発表した。
三菱重工は国産初のジェット旅客機「スペースジェット(SJ)」の開発に苦戦している。小型旅客機事業を買収しても、SJ事業と連携させた収益増がすぐには見通せないと判断した。事業の買収は総額5億5千万ドル(約583億円)で6月1日に完了する。
ボンバルディア社は、1900機以上のCRJの納入実績がある。三菱重工は買収で顧客や拠点網を取り込み、SJ事業の強化をめざしていた。
ところが、SJ事業は「型式証明」の取得に手間取り、初号機の納入を6度にわたり延期。さらに新型コロナウイルスの影響で、米国の開発拠点では飛行試験が3月下旬から中断している。現地時間の5日に試験は再開したが、開発スケジュールは不透明だ。
開発費がふくらむSJ事業をめ…
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