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 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、岩手県が出していた不要不急の外出自粛要請と、18種類の店舗と施設に対する休業要請が7日から解除された。商業施設などが再開され利用客の姿も見られたが、街はまだ閑散としており、休業中の収入減や客足が戻らないことへの不安の声も聞こえる。

 盛岡市菜園の百貨店「パルクアベニュー・カワトク」はこの日から全てのフロアで営業を再開した。県の要請を受けて6日までは食品売り場を除いて営業を自粛していた。訪れた同市の山岸サエ子さん(67)は「感染が怖い気持ちも少しあるけれど、以前の雰囲気が少し戻っていてほっとした」と話した。

 店によると客足自体はまだ少なく、大きな混雑もないため、「3密」の状況は防げているという。担当者は「安心して利用してもらえるよう換気や消毒、営業時間短縮など対策を引き続き行う」と強調する。

 午前9時から再開した盛岡市の県立図書館。学生たちが館内で勉強したり、大人たちが本を読みふけったりしていた。図書館では、閲覧席を通常の2割ほどに減らしたり、貸し出しカウンターにビニールを張ったりする感染対策をとった。

 小学生の子どもを連れて訪れた市内の女性(35)は児童本を抱え込み「連休中は子どもたちのため本屋で本を買って過ごしていた。図書館では好きな本を選べてたくさん借りられるので助かります」と話した。

 盛岡市三本柳の「パウスポーツクラブ」には午前中から常連客が訪れた。利用者にはマスクを着用してもらうほか、ウォーキングマシンの間にはシートを張り、サイクリングマシンは1台おきの使用を呼びかけるなどして対策を施した。

 営業は再開できたが、休業の影響は大きい。売上高が前年同期比で50%以上減った月があると、国から最大200万円の「持続化給付金」が支給されるが、4月は20%減、5月は40%減の見込みで対象外になりそうだ。約50人のスタッフの人件費は月約400万円かかるうえ、休業した約2週間分の会費は全額返却。会員も3分の1ほど減った。

 運営する「パシフィックウィンズ」の加藤正雄社長(70)は「従業員にも生活があり、簡単に休んでくれとは言えない。休業してもらえたのは実質、協力金の10万円だけ。知事は融資制度もあると言うが、最終的に金を返さないといけない人の苦しみが分かっているのか」と憤る。

 映画館は営業再開の道を模索し…

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