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 新型コロナウイルスの感染拡大が、故人をしのぶ葬儀も一変させている。山形県内でも、密閉・密集・密接の「3密」に該当してしまう葬儀は規模縮小などを余儀なくされ、往来の自粛が求められる遠方の参列希望者のため、葬儀会社がビデオ通話を活用するケースまで出ている。

 新庄市内で三つのセレモニーホール、仏具店などを経営する「ヌマザワ」(同市大町)。沼沢紘一社長は「3月末に県内で初めて感染者が確認されて以降、葬儀は家族葬のような小規模なものになった」と語る。

 同社が最上地域で手がける葬儀は、亡くなった日、納棺と通夜、告別式の通称「3日葬儀」が主流で、参列者も50~60人規模が多かった。しかし、4月以降は日程が短縮され、参列者も10人以下になったという。これに伴い、生花や供物、会食、返礼品などの需要も低迷。同社の売り上げは4月に入り、前年比で3~4割減ったそうだ。

 沼沢社長は「葬儀は元々が3密。その上、参列者には感染した場合、重症リスクの高い高齢者が多い」と話す。同社では遺族の意向を優先しつつ、葬儀の規模縮小や後日の「お別れ会」の開催などを提案する。遠方からの参列希望者と会場をLINEのビデオ電話でつないだケースもあったという。沼沢社長は「我々に今、どういうことができるのか、頭を悩ませている」と打ち明ける。

 県葬祭業協同組合の青柳春美理事長は「遠方や高齢の方であればあるほど『この時しかない』と参列を強く希望される」と葬儀の特殊事情を話す。「出ると言えば叱られるから、黙って来た」と首都圏から会場に直接車で乗り付けた参列者もいるという。

 葬儀は、僧侶や火葬場の職員ら…

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