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 新型コロナウイルスの感染拡大で、無数のエンターテインメントが中止や延期に追い込まれています。自宅で楽しめるDVDやCD、放送や配信を紹介する連載「私の逸点」。今回は、京都在住の木琴奏者で、文筆家としても活動する通崎睦美さんが「秀逸な一点」を選びます。

 私が使っている1935年アメリカ製の木琴はかつて、木琴の巨匠と言われた平岡養一の愛器だった。平岡は30年、世界大恐慌の中、一人木琴を持って渡米し、苦労の末成功を収めた。小津安二郎監督の映画タイトル「大学は出たけれど」が流行語になるような不景気時代。彼は「だからこそ、かえって、木琴奏者になる夢にかけられた」と語っている。

 今、演奏会のキャンセルが相次ぐ中、彼の強さと勇気、あるいは一種の向こう見ずな性格に思いを致しながら、木琴を弾いている。

 さて、何かと暗い話題ばかりが目に付く昨今、「なんと、愉(たの)しい!」と驚かされた、CD「オランダバロックの愉悦」を紹介したい。クラシックに限らず、いろんなタイプの音楽を聴いてきたが、私は不覚にもこの世界を知らなかった。

 このCDとは、木琴と同様、ル…

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